コミュニケーションとは

人と良い関係をつくり、快適な職場を維持するためには、良好なコミュニケーションをとることがとても重要です。「話す内容の善し悪し」だけがコミュニケーションではありません。ここではそれについて例をみながら研修していきましょう。

■二通りのコミュニケーション

(1)どちらのコミュニケーションが上手(効果的)でしょうか(事例:他人に仕事を依頼する)

Aさん 昨日のトラブルで仕事が終わりそうにないんだよね、私の仕事手伝って。今日仕事のあとに用事があって、どうせ暇でしょ?頼むよ、じゃあ お願いね。
Bさん 昨日のトラブルの影響で仕事が終わりそうにないんだ。あなたも忙しいと思うのだけれど私の仕事手伝ってもらえない?というのも大事な人のお見舞いに行きたいのです、お願いできますか。

Aさんは【冷たい】【無礼】【一方的】、Bさんは【思いやりがある】【低姿勢】【丁寧(断りを入れる】な印象を受けます。伝える内容は一緒でも伝え方が違うことで、伝わり方が変わります。実は、相手には言葉よりも 「表情」 「態度」 「口調」 などの方が、強い影響を与え、内容の印象を決めてしまいます。

(2)コミュニケーションに影響する要素

  • 視覚情報:表情や態度(ボディランゲージ)
  • 聴覚情報:声のトーンや抑揚
  • 言語情報:話の内容

言葉の内容 (言語情報) < 表情や態度 (非言語情報)

お客さまからクレームをいただいたとき、明らかに怒った態度、口調で「怒っていません」と仰っていても、私たちはそれを真に受けることはなく謝罪を続けると思います。非言語情報の方が、影響を与えている一つの例といえます。逆に、伝える側にいるときには、「表情や態度に気をつける」ことが大事です。そうすることで相手との距離が縮まりコミュニケーションがうまくとれるようになります。

■効果的なコミュニケーションのために必要なこと

  • 表情
    最も影響力があり印象に残る
  • 笑顔
    相手の警戒心をなくす/相手の心を開く/相手を笑顔にする
  • 目線
    相手を大切に思っていることを示す(目線を相手より長く残す)
  • 態度
    相手に誠意や思いやりを表す

■笑顔の練習

目線(目じり)を下げ、口角を上げます。そのうえで「イ~」で終わる言葉(ラッキー、ハッピーなど)を発すると良い笑顔ができます。さっそくやってみましょう!是非毎日、鏡の前で「ラッキー」「ハッピー」と言う練習してください。