はじめに

ここからは、スタッフの皆さんに知っておいていただきたい 安全・衛生 について、説明します。

安全・衛生とは、労働災害の未然の防止や、作業条件・作業環境を適正に整備をすることで、安全と健康の確保を目的とした活動のことです。

就業場所では、安全・衛生が徹底されていますが、労働者のちょっとした不注意や油断が思わぬ 労働災害 を招きます。

日々何を注意するべきかを知り、安全・衛生への意識を忘れずに業務をすることで、身の回りに起きるかもしれない労働災害をゼロにするよう、役立ててください。

災害原因

不安全行動 (ヒューマンエラー)

(1). 労働災害のほとんどは労働者の不安全行動 (ヒューマンエラー) が引き金

労働災害が発生する原因は労働者の不安全行動と、機械・物の不安全状態があると考えられています。

しかも、その割合を調べてみると、不安全行動に関わるものが95%以上 を占めています。

この不安全行動に着目して、いかにして不安全な状態・環境・習慣を作らないように気をつけるかが、労働災害ゼロへの近道といえます。

(2). 労働者の不安全行動の原因

どのような種類の原因があるのか、理解しましょう。

ヒューマンエラーは仕事に慣れてきた頃に起きやすく注意が必要です。

不安全行動の原因

人間特性
  • 人間の能力ではできない、という「無理な作業」
  • 「できない作業」例えば、「暗くて (または明るすぎて)見えない」・「重すぎて持てない」
  • 取り違い、勘違い、考え違いなど、判断の「錯誤」・「誤判断」
  • ウッカリ、ボンヤリなど 「見間違い」・「認識違い」
  • 思い込み
教育・訓練不足
  • 安全な作業の進め方に関する教育・訓練不足
ルール違反
  • 決められたルールを守らないなど、「近道反応」・「省略行為」

次頁より、安全・衛生のための取り組みを説明します。

(備考)具体的な労働災害発生要因

労働者の不安全行動

  • 労働者の不安全行動
  • 安全措置の不履行
  • 不安全な放置
  • 危険な状態を作る
  • 機械・装置等の指定外の使用
  • 運転中の機械・装置等の掃除、注油、修理、点検等
  • 保護具、服装の欠陥
  • 危険場所への接近
  • 誤った動作

機械、物の不安全状態

  • 物自体の欠陥
  • 防護措置・安全装置の欠陥
  • 物の置き方、作業場所の欠陥
  • 保護具・服装等の欠陥
  • 作業環境の欠陥
  • 部外的・自然的不安全な状態
  • 作業方法の欠陥